20051030コッペリア(7) of 床下通信オンライン

ジャンクっぽいモノモノ置き場的なナニカ。大丈夫なのか。続くのか。

「コッペリア」顛末記本編その5

ACT.3_1  魔導師の館を目指して…出発と偵察

 翌日。村長にはグリムが北へ向かったらしいことを告げ、足取りを追ってみると報告して出発。村の北には、山の中へと続く細い道が通っている。半日もいかないうちに、魔導師の館につくそうな。

クエール 「しかし、何だってこんな辺鄙なところに住んでるんだろうな。」

シロフォン 「研究をするなら、雑音のない方がいいってことだろう。」

コール 「でも、生活のための物資を運ぶのも一苦労みたいだけど。」

ディクター 「定期的に旅人が訪れていたそうですから。村人とのやりとりなしでやっていけるってことは、スポンサーがついているということでは?」

サム 「おかかえ魔導師、ということかの。」

アリーシア 「…めそめそ…。」

ハニー 「アリーシア、元気だしなさいよ~。」

 村を少しはなれたところで、サムが偵察に出る。上空から山道を眼科にたどりつつ、北を目指すと、途中で川が流れており、橋が架かっているのが見える。それを超えてさらに北上すると、村長の家などよりはずっと立派な構えのお屋敷が見えてくる。

サム 「…城と言うにはちょいと小ぶりだが、なかなかの大きさの屋敷じゃな。…ちょいと崖に近いところに建っているのは気になるが、まあ、崩れると言うこともなかろう。…おや…?」

 猛禽サムの鋭い眼は、窓の中に人がいるらしいことを視認する。

サム 「窓が開いている部屋があるな…屋敷のぐるりを回って帰るとするか。」

 窓の中が見えるようにぐるりと回る。2階のある部屋の中には、高級そうな衣服を身に着けた若い男が一人いたが、向こうを向いていたので顔までは見えなかった。他の部屋では、やはり高価そうなドレスを身に着けた若い娘が、外をじっと見ている。多少の距離をとってはいたものの、窓の外を飛ぶ鷲にも気がついた様子はない。一点を凝視しているように見える。

サム 「…きれいな娘だが…人形のように表情が変わらないのう。」

 そんなことを思いながら、サムは大きく弧を描いて帰路につく。空は晴天、縄張りを主張してくる他の鳥も見当たらない。

ACT.3_2  隠された守護者

サム 「…というわけなんじゃ。あの娘、容姿からするとフィオナ嬢のような気もするが、本人かどうかは微妙なところじゃの。」

 戻ってきたサムの話を聞きながら、一行は北への道をたどり、川が見えるところにさしかかった。

ディクター 「…人形っぽい…オートマータ?シナリオタイトルも『コッペリア』だし~。」

 こらこら、それって明らかにプレイヤー発言でしょうがw

シロフォン 「人形か…まあ、魔導の研究としての『自動人形』ってのはありそうだな。どこぞのお抱え魔導師だってんならなおさら。」

サム 「その橋を越えればあと少しじゃ。小一時間とかからないところまで来たはずじゃぞ。」

 え~っと、橋は横2人くらいまでしか通れない幅ですよ。移動隊形チェックさせて~。「先頭がコールとディクター、真ん中にハニーとアリーシアの女の子2人を挟んで、後ろがクエールとシロフォン。

鷲はクエールかコールの背負ってる剣に止まってると思うけど…。」ああ、鷲はOK。きっとすぐに飛び立ってしまうから位置関係ないな。
 そんじゃ、先頭の2人はチェックしてね。
「え?」
「う、外しました…。」
はいはい、何だか立て札があったっぽいけどスルーして橋の上に差し掛かったってことで。
「それが何か…」
「やばい!きっと何か出るよ!」

 そのとおり~♪いきなりですが橋が崩れました!はいチェックチェック、今度はデックス、しくじった人は川の中にじゃぼんとなっ!

コール 「うわ、わ、罠~?」

 いや戦闘♪この橋、ウッドゴーレムの組体操状態でできてたから。合体を解いて戦闘開始ということになります。

サム 「ワシは楽勝で飛び立ったわけじゃな。皆、気をつけろ!木偶人形が3体襲ってくるぞ!」

クエール 「このメンバーでウッドゴーレム3体なら楽勝だな。」

 いや、川に落ちた人は、上がるまで毎ラウンド溺れ判定。そのラウンド溺れている人は、攻撃できないうえにがばごぼと窒息ダメージを受けます。ウッドゴーレムは息しなくていいから溺れ判定なしでアタックです。
 …まあ、そんな大きな川じゃないから、プレートメールでも沈んじゃってそれっきりってことはないし、川岸に草がいっぱい生えてるから、判定成功したら次のラウンドには岸に上がっていいわよん。…ああ、私って天使のように優しいDM♪
 「いや鬼だ!何でこの程度の敵で苦戦するねん!」
…そりゃあ計算して仕掛けられたモンスターだもの、地の利は敵にあり、でしょう。

 戦闘向けじゃないメンバーをど真ん中に置いたのが災いし、アリーシアが溺れるわ殴られるわで死にかける。楽勝で飛び立ったはずのサムが、瀕死のアリーシアを救うためにゴーレムの前に飛び出し、おとりになったが彼も殴られて重態。…HP7しかないしなあ。

サム 「いや、ワシ、このシナリオで十二分に見せ場作ったし。かばって死んだらそれはそれでおいしいかとw」

 …確かに、シーフ顔負けの斥侯ぶりだよなあ。…でもおいしいとか言って死ぬなw

サム 「いや、生き残れるなら生き残る気満々ですがw」

 さて、何とか3体のゴーレムを倒したが、序盤なのにけっこうぼろぼろです。それでも、手持ちの薬で体力回復を図りつつ、さらに北へ。

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