「コッペリア」顛末記本編その2
ACT.1_1 神官長様の命令
さて、コーラムのリンデル神殿。神官長様がハニーを呼んでいます。
ハニー 「はーい、何でしょうか。」
神官長 「コンセルの村からよくこちらにやってくるグリム神官はご存じですね?」
ハニー 「ご存じなんですか?…えっと、ちょっと思い出します。」
コーラムよりさらにど田舎の祈祷所の管理をしている、派遣神官。真面目で優しく、控えめながらそこそこイケメン(餌w)。
ハニー 「あー、はいはい。思い出しました。あの人ですね。」
神官長 「そうそう。…で、そのグリム神官が、最近こちらに見えないのですよ。だいたい月に一度は来ることになってるんですけどねえ。」
ハニー 「体調でも崩してるんでしょうかねー。」
神官長 「単に、本人の体調だけならいいんですが、変な病気が流行っていたり、倒木で道がふさがれてたり、橋が落ちてたりするということも考えられますから、確認に行っていただけませんか?」
ハニー 「…はい…。…ところで、コンセルまでは…。」
野宿込み1泊2日コースですね。途中に村はないでーす。
ハニー 「えー。…んじゃ、誰か一緒に行ってもらっていいですか?女の子ひとりじゃぶっそうだし。」
神官長 「別にいいですけど、報酬は出ませんよ?」
ハニー 「…まあ、事件がある訳じゃないですしね~。」
…と、そこにサムのインターセプト。礼拝堂の天窓で2人の会話を聞いていたらしい。
サム 「ワシが行こうか?ワシなら歩くよりも倍のスピードがでるでの。」
ハニー 「ぎゃっ!鷲が喋った!あなた何ですか?」
サム 「ワシは鷲じゃ。」
…それが云いたかったのか~!…まあ、不自然ではないのでインターセプト可能ということにしておいてあげよう。
神官長 「ああ、この方はもともと魔導師で、サムさんとおっしゃるのですよ。何でも、呪いで鷲の姿に変えられてしまったのだとか。」
ハニー 「神官長様、呪いを解いてあげる訳にはいかなかったんですか?」
神官長 「やってはみたのですが、私の霊力では呪いを解くのに十分ではないらしくて。3分ほどしか人の姿に戻すことはできなかったのですよ…。」
田舎司教の実力なんてフツーはその程度。てかサムが冒頭で魔導師に戻っちゃっても困るし、ここは無理ということでよろ。…神官長様の実力が足りないんだから、死んでもレイズデッドはないかもよ~んw
神官長 「帝都まで行っていただけるのならば、私よりも高位の神官様に紹介状を書くことができるのですが…。」
サム 「いや、まあ、しばらくはこのままの生活を楽しむことにしよう。」
…戻ったところで、スペルブックは紛失しておるしのうw
サム 「話を戻すぞ。そういうわけで、ワシがひとっ飛び行ってきても良いが?」
ハニー 「あ、いえいえ。グリムさんの顔は私の方がよく知ってますし、私が行きますよ。でも、心細いのは確かなので、ついて来ていただけると助かります。」
サム 「承知した。」
ハニー 「では、出発するときに呼びます。他にも声をかけてみますから。」
サム 「そうか。ワシはあの木の上か神殿の屋根、でなければここの天窓付近におるので、声をかけてくれ。」
ハニー 「わかりました。」
ディクター 「ちょうど私は神殿内で奉仕していますので、一緒に…」
ハニー 「今礼拝堂にいるのは神官長様と私だけですよね?一応仕事の話だし。あとで声をかけるのでお待ちくださーい♪」
このインターセプトは明らかに駄目でしょう。…というわけで、ディクターは暫く放置の方向で。…奉仕してなさい。